Emanuel Dubois

老若男女あらゆる人を貶め、陥落し、破滅させる詐欺師。
エオルゼアの負の象徴であり、腐臭漂う花。

Profile

Profile

本名 エマニュエル・デュボア(Emanuel Dubois)
偽名 時と場合で変化。同じ名前は二度は使わない。
性別
誕生日 霊3月(6月) 19日
年齢 30‐46
出身地 イシュガルド雲霧街
住所 雲霧街のぼろぼろのアパート。
フォレスターの貴族とシェーダーの道士から生まれた私生児。
この世の悪を成し、己の望みのままに生きていたが、はじめて愛した少年に心を粉々にされてしまった。

Details

Details

仲間 エマを慕って集まってくる人を受けいれるが、仲間だと思ったことは一度もない。切り捨てようと思えばいつでも切り捨てられる。仲間を必要としていない。
家族 家族というものに対しては嫌悪感・疑念がある。幸せ家庭は壊したいし、利用価値が高い。
少年に対して抱いているものは実のところ家族愛に近いのだが、本人の自覚はまったくない。
ほんの気まぐれで拾った少年は、男の生涯を貫く傷となった。
友人 仲間と同様。エマニュエルのことを友達だと思っている存在は多い。

Portrait

Portrait

体つき 背が高く、更に鍛えられて重みがあるが、風貌はどこか女性的で妖艶な印象を抱かせる。むちむち。
髪型 右頬まで隠したウェーブの髪。若い頃は伸ばしていた。
髪の色 濃く渋みのある黒味がかった紫
顔立ち 垂れ目。非常に端正で人を惹き付ける美貌を持つ。唇は分厚く艶やかで、いつも笑っているように歪んでいる。
瞳の色 グリダニアの森の翠、右目は濁った白。
肌の色 暗い灰色、やや焼けている。
特徴 右目の上にシェーダーの慣習である入れ墨、更にその上に傷跡が残る。右目は傷つけられたために失明しているが、本人は失明の事実を隠して振る舞っている(よほど勘が鋭くなければ気付かない)
服装 人の中に紛れ込みやすい、目立たない服装。貴族の中に入るときはとことん派手な、装飾の多い服を着る。
しぐさ
動作・癖
作法は完璧で誰に対しても丁寧。素は暴力的。
第一印象 魅力的な男性。
雰囲気 穏やかで優しげ。初対面でも、気づけば自分の内面を明け渡してしまうような魅力がある。愛想が良く、万人に愛されるタイプ。でも全部嘘。

Voice

声質 透き通ったバリトンボイス。優しくしゃべっていると心地良いが、恫喝してくるととても怖い。
一人称 私/俺
二人称 君/おまえ
三人称 敬称
口癖 誰に対してもすぐ距離を縮め、好意的な発言を繰り返す。
口調 人によって口調を変え、誰にとっても居心地の良い人間を演出する。身に着けた教養ゆえの気品ある丁寧な喋り方をする。本来は非常に乱暴。

Line

対お嬢さん 「何かお困りかい?」
「手伝うよ」
「君の助けになれたのならうれしいね」
対お金持ち 「私のような者に手厚くしていただいて…感謝しております」
「ぜひお手伝いさせてください」
対少年 「おい」
「おまえは本当に馬鹿だな」
「可愛がってやるよ」

Biog

Biog

0歳 貴族の館の地下深く、一番汚く狭い使用人室で、泥の中に咲く花のように生まれる。
私生児兼使用人の子として育てられる。父親と会ったことはなく、認識されたこともない。母が時折歌う祈りの文句を聞いて育つ。
12
~13歳
母譲りの美貌と父譲りの気品を兼ね備え、中性的な美しい少年として育つ。レイプされ童貞と処女を失い、自分の身体の価値を教えられる。醜くなっていく母とは対比して、小回りの良さ、美しさから使用人たちにちやほやされる。
16歳 両親を殺害。母親は自殺幇助。父親へは女装をし、夜鷹の振りをして誘い、ベッドの上で殺害。指名手配をされる前に闇夜に紛れてイシュガルドを出奔。グリダニアへ。

~20歳半ば

グリダニアで働き場を探し、いくつかの職を転々とする。喫茶店、農業、商人など、さまざまな仕事をこなすが、同時に盗みや暴力を繰り返す。
~30歳 純血のシェーダーと偽って黒衣森の盗賊団に所属。一員として認められ、シェーダーの入れ墨を片側に入れる。悪逆非道の限りを尽くすが、やりすぎて制裁を受ける。入れ墨を切り裂くように傷をつけられ、右目を失明。死にかけるも、運よく親切な猟師に助けられ生還。
31歳 怪我の治療後、イシュガルドに帰還、雲霧街で暮らす。組織に所属する危うさを踏まえ、個人活動を主に、雲霧街のチンピラ、金貸し等を行う。片頬を髪で隠し、貴族と偽って結婚詐欺師を行うようになる。
35歳 少年を拾い、自宅に住まわせる。
43歳 少年がいなくなる。
46歳
(死亡)
竜詩戦争の終結。イシュガルドが解放される事実に焦り、放火計画を立てている最中、自警団によって射殺。
その他、病死/他殺色々な分岐要因あり。
46歳
(分岐)
イシュガルドに執着を持たない場合、山を下りてグリダニアで冒険者ギルドに登録。
冒険者として要領よく適当に稼いで暮らす。
 クルザスの月のない夜に、美しい道士の女が豪奢な馬車に乗せられ、人知れず攫われました。
 敬虔なる道士として、黒衣森から巡礼の旅に出ていた女を見初めたのはイシュガルドの好色な大貴族。彼は女を犯すと、そのまま自らの屋敷にまで連れ去り、閉じ込めてしまいました。女は毎晩無理やり犯され、やがて孕んでしまいます。大貴族は、その頃にはすっかり飽いてしまって、彼女のことを忘れてしまいました。使用人に堕とされた女は、産みたくないと嘆きながら、美しい男の子を出産しました。

 男の子は使用人の子供として育てられました。父親が貴族であることは、物心ついた頃には理解していました。と、いうのも、しょっちゅう女がそれを理由に男の子を詰ったのです。
 彼女は強姦と出産を経て、精霊の声を聴く力を失い、異邦の女として周囲から苛められていました。そもそも、料理も力仕事も裁縫もろくにできなかったのですから当然です。彼らは使用人部屋の、一番薄暗い、じめじめとした場所で暮らしていました。
 女は醜く衰え、やがて一日中気がふれてしまうようになりました。それとは対になるように、男の子は日に日に美しく聡明に育ち、使用人たちから愛でられておりました。ある時侍女に襲われ、童貞を失いました。もしくは料理人の男に襲われ、処女を失いました。男の子の微笑みは、それほどまでに多くの人から愛されていたのです。
 暗い部屋に戻る度に、寝たきりの女は「おまえがいなければよかった」と呪いました。男の子は、やはり、やわらかく微笑んでおりました。

 ある日、女は死んでしまいました。その死因が自殺であったのか、あるいは病気か、他殺だったのかはわかりません。ともかく男の子もその日、女の死体を置き去りにして、どこかへ姿を消しました。
 イシュガルドの月のない夜に、好色の貴族は、顔を隠した美しい少年を見初め、褥に迎えました。その翌朝、執事が見たものは、ベッドの上に横たわる主人の屍でした。少年の行方は捜索されましたが、発見されることはありませんでした。

 十年後、イシュガルドにひとりの男が降り立ちました。美しいその男は、かつて生まれた山都を、翠の目で見上げておりました。