Mishuma Orben

借金返済のために冒険者を志した世間知らずの元お嬢様。やさしい義兄と美しいものだけに囲まれ、無垢に生まれ無知のまま死ぬ。

Profile

Profile

本名 ミシュマ・オルベン(Mishuma Orben)
愛称 みしゅ
性別
誕生日 霊2月(4月) 3日
年齢 14
出身地 アジムステップ
住所 ラベンダーベッドのとってもかわいいおうち
ウルダハのとある大富豪の養子として育てられたアウラゼラの少女。
狂気じみた庇護欲の元で何不自由のない暮らしをしていたが、義父の死により放逐され、死にかけたところに出会った男を唯一の兄と慕う。

Details

Details

性格 無知で無邪気、未熟で幼稚。人懐っこい。他者を疑うことを知らず、実年齢より幼い印象を抱かせる。常識がかなり欠如している。愛する人を守りたい、という純粋な思いがある。
趣味 かわいいおうちのお花の水やり。
能力 エーテルを感じとり、操作する力は冒険者を志す上で最低限持っているが、戦闘における能力は非常に低い。
トラウマ 義父の死からしばらく、冒険者として彷徨っていた日々は、彼女に孤独であること、誰かを失うことへの恐怖心を人知れず植え付けている。
仲間 みんな大好き!
仲良くなった人とは一緒にご飯を食べたい。
家族 ・弟(故人)
うっすら誰かいた気がする…程度で、覚えてはいない。
ちなみに弟はずっと覚えており、死の間際まで姉に会いたがっていた。
・義父(故人)
大好きなパパ。養子であることは知っていたが、寂しさを感じたことはなかった。
・フィニ
兄であり父。
友人 自分に優しくしてくれた人はみんな友達だと思う。
恋愛感情が発生するほど成熟していない。
敵対者 自覚がないまま大事な人を奪ってしまうことがあるので、気づかないうちに憎まれがち。
その他 「好き」はたくさんあるが「嫌い」は少ない。世界を知らなかった彼女にとって、目に映るすべては眩く、常に新鮮に輝いている。何かを嫌うほど経験を重ねていないとも言える。

Character

  好き
食べもの 義兄が作ってくれたパイナップルケーキ
飲みもの 甘いもの、甘い香りのするもの
場所 髪を撫でる草原の風と川を流れる水のせせらぎのするところ
義兄のアパルトメント

Portrait

Portrait

身長 146cm
体つき 成熟前の幼児体系。
髪型 冒険者以前は手入れのされたつやつやロングヘア。邪魔になるので切り落とした。
髪の色 透き通った清流の水色
顔立ち 大きな瞳とパーツの小さな顔。一見すると人形じみているが、笑うと柔らかく無邪気。
瞳の色 雲一つない夜空に浮かぶ月の色
肌の色 外界を知らない病的な白さ。
服装 クウェインチュレルラッフルドレスのような、少女的な愛らしい服が好き。お嬢さま時代に持っていたものはすべて奪われてしまっている。
節約の為に同じ服をずっと着ている。
装備 エターナルリング。フィニがいない日には撫でてニコニコしてる。
しぐさ
動作・癖
他人との境界線があいまいなためか、スキンシップをしたがる。ハグをする、撫でる、身体に触る…。多動で落ち着きがない。考えたことをすぐ行動に移そうとし、バタバタと走り回る。尻尾を触る。
第一印象 騙されやすそうなちいさなやつ。

Voice

声質 少女的。
一人称 わたし/みしゅ
二人称 名前呼び
三人称 ~ちゃん/~さん(フィニのみ呼び捨て)
口癖 「あのね」
「わたし、がんばるよ」
「だいじょうぶだから」
口調 舌足らずで未成熟。礼儀はわきまえている。

Biog

Biog

幼年期 双子の姉として生まれる。アジムステップを襲った数十年に一度の大嵐によって双子の弟もろとも流され、下流にいた人買い商人に拾われる。エオルゼアへ連れていかれ、闇市で売却。ちなみに双子の弟は売れ残り、娼館で働かされた後、15歳前後で病死。
9歳 1572年カルテノー平原の戦い。武器取引も行っていた義父によって、戦乱のさなかも何一つ不自由のない日々を送る。今日食べた高級料理が、いい香りのする風呂が、誰かが血を流した為に得たものであることを彼女は知らない。
14歳 義父が死に、冒険者となる。
呪術士ギルドに在籍し、任務をこなすが、お嬢様をやっていた少女が突然きちんと働けるわけもなく、給料をごねられたりハネられたりしてもまったく反論できないことから稼げない。宿を借りることすらできず、アルダネス聖櫃堂の明かりが差す場所で寝泊りし、冒険者ギルドの残飯を漁って暮らす。
とあるダンジョンで瀕死に。たまたま通りがかった召喚士―――フィニに蘇生される。
15歳 フィニと再会。冒険者になってからはじめて助けてくれた男と離れがたく、後を付いていくが、追い払われて一人になる。クルザスの任務で異端者狩りに遭遇し、竜の子だと責め立てられ半殺しに合う。通りがかったフィニに命を救われる。
15歳 ひとりでは風呂に入る方法もわからないような彼女に、フィニは多くを教えてくれた。共に過ごす時間が増えてきたある日、彼女はエタバンという文化を知る。「フィニと家族になりたい。一緒にいたい」。それは恋愛などではなく、あまりにも幼い孤独感からの願いだった。生まれた日は異なれども、冒険者としてこの厳しい世界を生きていくうえで、一人ではあんまりにも寂しかったから。
10代
後半
享年(分岐あり)。生存の場合白痴化。
今日生き残ったとして、明日も生きているとは限らない。弱く無垢なる少女が生きていけるほど、この世界は正しくない。
愛を知り、失うことへの恐怖を知ったゆえに、大切な人を失った時、その精神はもろく壊れてしまうだろう。
 無知は時として罪である。
 彼女の生は、危うい分岐を綱渡りして続いていく。犠牲になった者、恵まれなかった者の死を彼女は気付かない。そして成長した時はじめて、無知ゆえの罪の、その重さを知るのだ。

 とある金持ちは美しい少女を幼少期から自分好みに育て上げ、15歳の誕生日に妻として娶ろうと考えた。そのために闇市で、珍しい角を持った娘を買った。
 彼女にはいびつな教育が与えられた。敷地内から出ることは許されず、世間の情報は一切教えられない。食事や入浴は使用人によって行われ、1日は厳しい管理のもとに行われる。外の世界を知らなければ、それでも幸せだったのかもしれない。

 転機は14歳のある日。老いた金持ちは、自らの理想が果たされる瞬間を目前にして心臓麻痺で死去する。
 ここで不幸が起きた。財産を少女に相続させるという遺言に、財産分与を狙う親戚たちが待ったをかけたのだ。少女にとってははじめて見る、血縁者を名乗るその人々は、「騙しているに違いない」と口々に罵ると、遺言状を破り捨てた。そして、これまで養育された分として、不当な借金を背負わせた。外界の知識を与えられてこなかった少女に、物事の審議を図るすべなど持ち合わせてはいない。かくして、彼女は恵まれた金持ちの養女から、一夜にして借金を抱えた身寄りのない娘へと変わったのである。早く厄介払いをしたい親戚たちは、途方に暮れる娘の耳元で、やさしく、「冒険者は稼ぎが良い」と囁いた。ウルダハ冒険者ギルドの前に置き去りにされた彼女は、震える小さな拳で、重い扉を叩く…。

 親戚たちの思惑から外れて、彼女は危うく生き残った。ゴールドソーサー、クッキー工場、内職の裁縫などをこなしながら、終わらない借金の返済を日々行っている。